広告 猫の慢性腎臓病 症状

14猫の慢性腎臓病の症状~食欲不振~

2024年12月20日

ポイント

食欲不振が続くとどうなるの…?どうしたらいいの?

猫さんの、ご飯を食べる量が明らかに減ってきたと感じたら、すでに要注意です。

取るべき対策をご紹介します

 

 

 

 

猫の慢性腎臓病の症状~食欲不振~

猫の慢性腎臓病(CKD)の症状の中でも「食欲不振」は、飼い主さんが特に心配する症状です。

「お腹がすいたら食べるかな?」と、見て見ぬふりをすると、病気を悪化させる原因にもなります。


食欲不振とは?

食欲不振とは、猫が通常よりも食事を摂らなくなる、もしくは全く食べなくなる状態(この場合「食欲廃絶」と言います)です。

慢性腎臓病の猫では、病気の進行とともに、体内に「老廃物が蓄積」します。

この「老廃物の影響によって食欲不振」が起こります。

 

1日に必要な摂取カロリーの計算は、

👇こちらのページで、計算してみてください。

体重を入れて、猫の年齢(状態)を選ぶだけ。

慢性腎臓病が引き起こす食欲不振の原因

1. 老廃物の蓄積

血液中に蓄積された老廃物が、「胃腸に悪影響」を及ぼします。

「吐き気」や「胃もたれ」のような状態を引き起こし、食欲が低下します。

2. 嘔吐や吐き気

吐き気にとどまらず、実際に「頻繁な嘔吐」を伴うこともあります。

このような「不快感」は食事を避ける原因となります。

3. 口内炎や口腔トラブル

体内の老廃物は、口の中の粘膜にもダメージを与え、「口内炎や歯肉炎」が発生します。

食事中に「痛みを感じる」ため、食べることを嫌がるようになります。

4. 味覚の変化

腎臓病用の療法食は腎臓に優しいように調整されていますが、通常のフードと比べて味や香りが異なります。

猫さんが食べ慣れるまでに時間がかかることがあります。

5. 全身の倦怠感

腎臓病が進行すると、エネルギー不足や脱水による「倦怠感(だるさ)」が現れます。

猫さんが食事を摂る気力を失う場合があります。


食欲不振が続くとどうなる?

慢性腎臓病における食欲不振を放置してしまうと、以下のような深刻な影響が出る可能性があります。

  1. 体重減少と筋肉の消耗 栄養不足により体重が減少し、筋肉が著しく消耗します(フレイル)。これにより、さらに体力が低下します。
    5-ALAサプリ(エネアラなど)は、もともと燃焼系のサプリですが、「脂肪燃焼⇒筋肉がつく」、という好循環を生み出すのでは?と、注目されています。
     
  2. 免疫力の低下 十分な栄養を摂れないと免疫力が低下し、感染症など、他の病気にかかりやすくなります。
  3. ⇒獣医さんに「何でもいいから食べるものを…」と言われた時は?
     
  4. 腎臓へのさらなる負担 栄養不足が進むと、「体は筋肉を分解」します。腎臓にさらに負担をかけ、病気の進行が早まります。

食欲不振に気づいたら飼い主がすべきこと

猫さんに食欲不振の徴候が見られた場合、以下のような対策を講じましょう。

1. 動物病院での診察

食欲不振が続く場合は、まず動物病院で診察を受け、腎臓の状態や原因を確認します。

血液検査や尿検査によって、「腎臓病の進行度」や「他の問題がないか」を調べます。

2. 栄養学的ケアの導入

腎臓病用の療法食が理想ですが、「食べない療法食よりも、食べるものを」あげて、食欲を刺激する工夫も、時には必要です。

獣医師や動物病院スタッフのアドバイスを受けながら、「栄養素の摂取」を意識することがポイントです。

3. 食事の工夫

食べ物のお皿は、上げ底で「高めに」設定

4. 強制給餌の検討

どうしても食べない場合(2-3日以上)は、獣医師の指導のもとで「強制給餌」を行う場合もあります。

高カロリーのペースト状フードを、注射器で与える方法などがあります。

 

5. 食欲刺激薬の使用

ミルタザピンや、エルーラ(カプロモレリン)といった、食欲刺激薬の使用も、獣医師から提案されることがあります。

副作用の説明をしっかり受けた上で、使用も検討ください。

ミルタザピン・ペリアクチンについて


まとめ

食欲不振は、猫の慢性腎臓病の重要なサインの一つで、病気の進行度や健康状態を大きく左右します。

飼い主さんが早期に気づき、適切に対処することで、愛猫の生活の質を維持し、病気の進行を遅らせることができます。

 

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