広告 予防 猫の慢性腎臓病

54猫の慢性腎臓病の予防~毒物の回避~

2024年12月20日

 

 

 

 

猫の慢性腎臓病の予防~毒物の回避~

猫の慢性腎臓病(CKD)を予防するためには、毒物の回避が非常に重要です。

猫は特定の食材や化学物質に敏感で、これらが腎臓に深刻なダメージを与えることがあります。

毒物による腎障害は急性の場合も慢性の場合もあり、注意が必要です。


猫に有害な毒物とその影響

1. ユリ科の植物

ユリは猫にとって非常に危険な植物です。

葉や花粉、花びら、茎、根などのどの部分にも有害物質が含まれています。

わずかな接触や摂取でも急性腎障害を引き起こすことがあります。

  • 症状
    • 嘔吐、食欲不振、脱力、痙攣など。
    • 腎不全が進行し、亡くなるケースも多いです。
  • 予防策
    • 家や庭にユリ科の植物(ユリ、スズラン、チューリップなど)を置かない。
    • 花束にも注意し、ユリが含まれていないか確認する。

2. 人間用の薬品

猫は、肝臓の解毒機能に人間や犬と違う部分があります。

分解できない医薬品が多く、腎臓に深刻なダメージを与える場合があります。

  • 症状
    • 嘔吐、下痢、腹痛、食欲不振、腎不全。
  • 予防策
    • 人間用の薬を猫の届かない場所に保管する。
    • 獣医師の指導なしに薬を与えない。

3. エチレングリコール(不凍液・保冷剤)

不凍液に含まれるエチレングリコールは、猫にとって非常に有害です。

わずかな摂取でも急性腎不全を引き起こす可能性があります。

  • 症状
    • 嘔吐、ふらつき、昏睡、腎不全。
  • 予防策
    • 車の整備時に不凍液を使用した後は必ず掃除をする。
    • エチレングリコールが漏れた場合、すぐに拭き取る。

5. 家庭用の洗剤や薬剤

漂白剤や殺虫剤、除草剤などの化学薬品も猫にとって危険です。

  • 症状
    • よだれ、嘔吐、皮膚や口の炎症、腎障害。
  • 予防策
    • 使用後は製品をしっかりと密閉し、猫が触れない場所に保管する。
    • 使用した場所が完全に乾くまで猫を近づけない。

まとめ

猫が有害な物質に触れないよう環境を整え、飼い主が日々の管理を徹底することが大切です。

毒物の摂取に限らず、夜間病院など、緊急時の救急病院を近くで探しておくことも重要です。

 

▶ 猫の慢性腎臓病<予防>へ戻る

▶ 猫の慢性腎臓病 表紙ページへ戻る

▶ TOPページへ戻る

-予防, 猫の慢性腎臓病