広告 猫の慢性腎臓病 症状

15猫の慢性腎臓病の症状~体重減少~

2024年12月20日

 

 

 

猫の慢性腎臓病の症状~体重減少~

猫の慢性腎臓病(CKD)では、さまざまな症状が現れます。

「体重減少」は、飼い主さんが、比較的「早く気づくことができる」重要なサインです。


体重減少とは?

体重減少とは、猫の体重が「正常な範囲を下回り」、見た目にも痩せた印象を与える状態を指します。

病気が進行するにつれて、「十分な栄養素」が摂取できなくなり、徐々に体重が減少していきます。

筋肉量の減少が目立つ(フレイルと言います)ことが多く、肋骨や背骨がはっきりと見えるようになることもあります。


慢性腎臓病が引き起こす体重減少の原因

1. 食欲不振

腎臓の機能が低下すると、体内に「老廃物が蓄積」し、消化器系に悪影響を与えます。
※血液検査の項目:「BUNが50mg/dLを超えた」あたりから、食欲の低下がみられます。

その結果、「食欲不振」が引き起こされ、必要な栄養素を十分に摂取できなくなります。

2. 筋肉の分解

腎臓病が進行すると、エネルギー不足を補うために「筋肉が分解」され、徐々に体重が減少します。

これを「異化亢進」と呼び、特に慢性腎臓病の猫でよく見られます。

3. 栄養吸収率の低下

腎機能の低下により、体が食事から「効率的に栄養を吸収できなく」なります。

その結果、適切な食事量を摂取していても体重が減少することがあります。

4. 脱水

慢性腎臓病では「尿量が増える」ため、体内の「水分が不足」します。

慢性的な「脱水状態」は、体全体の重量を減少させます。

5. 代謝異常

腎臓は。「新陳代謝」の調節にも関与しています。

慢性腎臓病では、このバランスが乱れて、体重減少を引き起こします。


体重減少が進行することで起こる問題

体重減少は、猫の体にさまざまな悪影響を及ぼします。見て見ぬふりをすると、以下のような問題が発生します。

  • 免疫力の低下
    十分な栄養を摂れない状態が続くと、体の「免疫力が低下」し、感染症などの他の病気にかかりやすくなります。
  • 筋力の低下
    筋肉量の減少により、「歩行」や「ジャンプ」などの基本的な動作が難しくなることがあります。
  • エネルギー不足
    体力が低下し、「元気がなくなり」、活動量が減少します。
  • さらなる腎臓への負担
    栄養不足が腎臓の機能を「さらに低下」させ、病気の「進行を加速」させます。

体重減少を発見するためのポイント

飼い主さんが、日常生活で「体重減少に気づく」ためには、「定期的な体重測定」に尽きます。

週1回程度、猫の体重を測定して記録する習慣をつけましょう。家庭用の体重計に一緒に乗りましょう。
体重測定は、「家でできて」「お金がかからなくて」「痛くなくて」「信頼性の高い」検査です。


体重減少を防ぐためのポイント

「多飲多尿」や「体重減少」に、早く気付くことは、定期的な血液検査などに比べて、「腎臓病の早期発見」につながります。

自動的に「排尿・体重を記録」してくれる「スマートトイレ」

を活用して、日頃からデータの上下を"数値で"確認する事は、無理なく始められます。


まとめ

「体重減少」は、猫の慢性腎臓病の進行を示す「重要なサイン」の一つです。

日頃から、猫の「体重の変化に注意」を払い、「早期に対応」することで、病気の進行を遅らせ、生活の質を維持することが可能です。

 

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