広告 猫の慢性腎臓病 症状

13猫の慢性腎臓病の症状~多飲多尿~

2024年12月20日

 

 

 

 

猫の慢性腎臓病の症状~多飲多尿~

猫の慢性腎臓病(CKD)の「初期症状」として最もよく見られるのが「多飲多尿」です。

猫が飲む水の量や、トイレの様子に異変(尿量の増加)を感じたら、腎臓病のサインである可能性があります。


多飲多尿とは?

多飲とは、猫が通常よりも「大量の水を飲む」ことを指します。

多尿とは、尿の量が増える状態を指します。

※どちらも、1回の量は普通で、回数が増える事もあります。

これらの症状はセットで現れることが多く、飼い主さんが日常の生活の中で「気づきやすいサイン」の一つです。

 

メモ

健康な猫の1日の水分摂取量は、体重1kgあたり約50~60mlとされています。

体重4kgの猫であれば1日200~240mlが目安

<注>※食べ物に含まれる水分も含む


多飲多尿が起こる仕組み

腎臓は、血液をろ過して老廃物をおしっこで排泄する役割があります。

慢性腎臓病では、この機能が低下します。

  1. 尿を濃縮(濃く)する能力の低下
    腎臓は通常、体に必要な栄養素などを再吸収し、「尿を濃縮して排泄」します。
    腎機能が低下すると、水分を十分に再吸収できなくなり、「尿が薄く大量に排泄」されます。
     
  2. 体内の水分不足(脱水)
    尿が増えることで、「体内の水分が不足」し、猫さんは「喉が渇き」ます。
    「大量の水を飲む」ようになるので、多飲と多尿が連鎖的に生じます。

他の病気との関連

多飲多尿は慢性腎臓病以外の病気でも見られる症状です。

以下のような病気との区別が必要になります。

尿比重が著しく低くなる尿崩症(非常に珍しい病気です)

血液検査や尿検査などによって、「区別する」必要があります。


「多飲多尿」を、見てみぬふりをすると・・・

多飲多尿は、慢性腎臓病の「初期段階から生じる」ことが多いです。

見てみぬふりをすると・・・次のような問題が発生します。

  • 脱水症状の悪化
    尿の増加に伴って「身体の水分が不足」し、さらなる「腎臓への負担」を引き起こします。
     
  • 老廃物の蓄積
    腎臓が正常に働かないため、体内に毒素が蓄積し、「尿毒症が進行」します。
     
  • 全身症状の悪化
    「嘔吐」や「食欲不振」、「体重減少」など、全身に影響を及ぼす症状が現れます。
     

早期発見と治療が、病気の進行を遅らせるための鍵となります。


多飲多尿に気づいたら何をすべき?

愛猫の多飲多尿に気づいた場合、次のような行動を取りましょう。

1. 観察と記録

  • 「水を飲む量」や「トイレの回数」を、記録する。
  • 猫の行動や食欲、「体重の変化」も、合わせて記録しておく。
    ⇒自動的に記録できる「スマートトイレの活用」もお奨めです。

2. 動物病院での診察

  • 「血液検査」や「尿検査」を行い、腎臓の状態を確認します。
  • 必要に応じて、「超音波検査」や「ホルモン測定」などの、追加検査が行われることもあります。

3. 早期治療の開始

  • 慢性腎臓病と診断された場合、「適切な治療」を受けることで、「進行を遅らせる」ことが可能です。

まとめ

多飲多尿は、猫の慢性腎臓病の「初期段階から現れる重要なサイン」です。

動物病院で適切な診断と治療を受けることで、「病気の進行を遅らせ」たり、「生活の質を保つ」ことが可能です。

飲水量やトイレの変化、猫さんの健康に気を配ってあげて下さい。

 

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