広告 予防 猫の慢性腎臓病

53猫の慢性腎臓病の予防~感染症の予防~

2024年12月20日

 

 

 

 

猫の慢性腎臓病の予防~感染症の予防~

猫の慢性腎臓病(CKD)では、感染症も腎臓に影響を与えます。

特に尿路感染症(UTI)や腎盂腎炎(じんうじんえん)は、腎臓へのダメージを引き起こす要因です。


なぜ感染症の予防が重要なのか?

1. 尿路感染症の影響

尿路感染症は、膀胱や尿道などに細菌が侵入して起こる病気です。

慢性化すると腎臓へ波及し、腎臓病の引き金となることがあります。

  • 尿路感染症が悪化するリスク
    • 細菌が腎臓に到達すると、腎盂腎炎(腎臓の炎症)を引き起こし、腎機能を低下させる可能性があります。

2. 免疫力低下と感染症

猫が免疫力を低下させるような病気やストレスを抱えている場合、感染症にかかりやすくなります。

また、FIV(猫のエイズ)に感染している場合も、免疫力が低下し、腎臓病のリスクを高める原因となります。


感染症の予防方法

1. トイレ環境の清潔を保つ

トイレの衛生状態が悪いと、細菌が繁殖しやすくなり、感染症のリスクが高まります。

  • 具体的な対策
    • トイレ砂を清潔に保つ(毎日1~2回掃除)。
    • トイレ本体を定期的に洗浄する。
    • 猫の頭数に応じて十分なトイレを用意する(猫の数+1個が目安)。

2. 水分摂取を促す

十分な水分摂取は尿路感染症の予防に効果的です。

水分を多く摂取することで利尿作用が働き、細菌が膀胱内に停滞するのを防ぎます。

  • 具体的な方法
    • 清潔な水を常に用意する。
    • ウォーターファウンテンを利用して水を飲む頻度を増やす。
    • ウェットフードやスープを食事に取り入れる。

3. 免疫力を高める

免疫力を維持することで感染症のリスクを減らせます。

栄養素のバランスが取れた食べもの、ストレスの少ない環境が重要です。

  • 具体的な対策
    • 高品質のキャットフードを与える。
    • ストレスを軽減する工夫を行う(静かな生活環境、十分なスキンシップなど)。

4. 定期的な健康診断

定期的な検査を受けることで、症状が現れる前に異常を見つけることが可能です。

  • 具体的な検査内容
    • 尿検査:尿中の細菌や白血球、異常な成分を確認。
    • 血液検査:感染症の徴候や腎機能の評価。

5. トイレでの行動の観察

猫がトイレに頻繁に行く、排尿の際に苦しそうにしている、血尿が出るなどの異常があれば、早めに獣医師に相談することが大切です。


感染症の予防がもたらすメリット

1. 腎臓病のリスク低下

感染症を予防することで腎臓へのダメージを防ぎ、慢性腎臓病のリスクを減らせます。

2. 健康寿命の延長

感染症に気を付けることで、身体全体の健康を維持しやすくなり、結果的に寿命が延びます。

3. 治療費の削減

予防策を徹底すると、結果的に、治療費の負担を軽減することができます。


まとめ

感染症の予防は、猫の慢性腎臓病を防ぐための重要な取り組みの一つです。

具体的には、トイレ環境の清潔を保ち、水分摂取を促し、定期的な健康診断を受けることが大切です。

 

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