広告 予防 猫の慢性腎臓病

48猫の慢性腎臓病 ~予防~

 

 

 

 

猫の慢性腎臓病の予防~総論~

猫の慢性腎臓病(CKD)は、進行性の病気。

腎臓が正常に機能しなくなることで、さまざまな健康問題を引き起こします。

一度発症すると完全に治癒することは難しいので、発症を未然に防ぐ予防が非常に重要です。


1. 定期的な健診

なぜ必要か?

慢性腎臓病の初期段階では症状がほとんど現れません。

定期的な健康診断が早期発見の鍵となります。

血液検査や尿検査で、腎臓の状態、初期の異常をいち早く把握できます。

具体的な予防策

  • 健康診断を年1~2回受ける。
  • 中・高齢猫(7歳以上)は特に定期的な検査が重要。

2. 適切な食事管理

なぜ必要か?

栄養学的に不適切な食事は、腎臓に過度な負担をかける可能性があります。

特にリンの過剰摂取は、腎機能を低下させるリスクがあります。

具体的な予防策

  • 栄養バランスを考慮した食べものを与える。
  • 必要に応じて獣医師、動物病院スタッフと相談し、フードを選ぶ。

3. 水分摂取の促進

なぜ必要か?

十分な水分摂取は腎臓の健康維持に欠かせません。

水を飲むことで尿量が増え、老廃物が効率よく排出されます。

脱水による便秘の予防、改善にもつながります。

具体的な予防策

  • 清潔な水を常に用意する。
  • ウォーターファウンテンを設置するなどして水を飲みやすくする。
  • ウェットフードやスープ状の食事を取り入れる。

4. ストレスの軽減

なぜ必要か?

ストレスは猫の全身の健康に悪影響を及ぼし、腎臓病のリスクを高める要因にもなります。

具体的な予防策

  • 静かで落ち着いた環境を提供する。
  • ストレスの原因となる「過度な環境の変化」や他のペットとの衝突を避ける。

5. 感染症の予防

なぜ必要か?

尿路感染症や腎臓に影響を与える感染症は、腎臓病のリスクを高めます。

特に細菌性の膀胱炎や腎盂腎炎は、腎臓に直接的なダメージを与える可能性があります。

具体的な予防策

  • トイレの清潔を保つ。
  • 定期的な健康チェック(特に尿検査)で感染症を早期発見する。

6. 毒物の回避

なぜ必要か?

猫にとって有害な物質(特定の植物、薬剤、化学薬品など)は、腎臓に深刻なダメージを与えます。

具体的な予防策

  • ユリ科の植物、保冷剤、チョコレートなどの有毒物質を猫の手の届かない場所に置く。
  • 獣医師の指導なしに、人間用の薬は絶対に与えない。

7. 体重管理

なぜ必要か?

肥満や痩せすぎは腎臓病のリスクを高めます。

特に肥満は高血圧や糖尿病のリスクを引き上げ、腎臓への負担を増加させます。

具体的な予防策

  • 猫の理想的な体重を維持するための、適切な食事量を管理する。
  • 定期的に体重を測定し、変化があれば獣医師に相談する。

8. 適度な運動/遊び

なぜ必要か?

運動不足は、全身の血流や代謝が低下し、腎臓の健康に悪影響を与えます。

具体的な予防策

  • 毎日数分でも遊びの時間を確保し、猫の運動習慣を促進する。
  • 猫が自発的に動き回れるような「おもちゃ」や「キャットタワー」を用意する。

まとめ

猫の慢性腎臓病の予防には、日常的なケアと早期の異常発見が欠かせません。

定期的な健康診断や適切な食事、水分補給を意識するだけでなく、

ストレスや感染症、毒物などのリスクを回避し、猫が健康で快適に過ごせる環境を整えることが重要です。

 

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