日本漢字能力検定協会が、2023年の漢字を「税」と発表しました。
"世相"を表す漢字、というコンセプトとはいえ…寂し過ぎます。
来年、自分の中では、今年の漢字は「幸」です!というような年にしたいです。
この本を読むと、簡単に誰でも"幸せ"になれると気づけます。しかも、科学的に。
幸せの在り方を問う—「精神科医が教える幸せの授業」
この本は一言でいうと…
科学的に、幸せな人生を送る方法を教えてくれる本です。
厳密な意味で、「幸せになるための本」ではない、というのがこの本の面白さです。
「幸せになりたい」、「幸せになるためには・・・」と、
不幸せから幸せに変化するようなイメージを持っている方が多いですが、
幸せは見つけるもの、気づくもの、という概念だと教えてくれます。
「幸せの科学的な定義」 - 精神科医からの実践的アドバイス
そもそもの幸せの定義を知っていなければ、幸せは感じたり気づく事が出来ません。
脳科学的に、幸せとは?
セロトニン、オキシトシン、ドパミンといった「幸福物質」が体内に放出された状態
と定義され、心理学や神経科学の分野で広く研究されています。
これらの物質は、私たちの感情、行動、認知機能に深く関与しています。
◆ セロトニンは、健康や心の安定や満足感に関わるとされ、不足すると抑うつ状態や不安を引き起こすことがあります。
◆ オキシトシンは、「愛情ホルモン」とも呼ばれ、社会的な絆や信頼感を強化する効果があるとされています。
◆ ドーパミンは報酬や快楽、モチベーションに関係し、新しいことや目標達成への動機付けに影響を与えます。
幸せとは、これらの「脳内物質のバランスが良い状態」という事ができます。
「日々の小さな幸せを見つける」 - 樺沢紫苑先生が教える幸せへの第一歩
幸せの感情は、時間とともに劣化していきます。
セロトニン的(健康)幸福、オキシトシン的(愛情)幸福に比べ、
ドーパミン的(報酬・快楽)幸福は、劣化するスピードが早く、満たされづらい性質があります。
ドーパミン的幸福を追い求め続けると、幸せが遠く難しいものと考えがちになってしまいます。
セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福は身近なところに存在し、日々の小さな気づきによって育まれます。
また、劣化しづらく、脳の記憶に蓄積されていきます。
幸福は壮大な目標を達成することだけではなく、日常の中で感じる小さな喜びの積み重ねにあるという視点です。
「幸福感の積み重ね」 - 長期的な人生の幸せを築くために
日常生活の中で幸せを見つけることができるようになったら、一日の終わりに、その日に感じた小さな幸せを振り返ります。
これは単純な習慣のように思えますが、この積み重ねが長い目で見たときに、人生全体の幸福感を形作ると樺沢紫苑先生は語ります。
▶ 今日1日で幸せだったことを見つける。
▶ それを、1週間続けてみる。1か月続けてみる。
▶ 1年、10年、50年と続ける事が出来れば、幸せな一生を送ることができるという訳です。
日々の中で幸せを見つけ、それを心に留めることが幸福への第一歩という考え方です。
ドーパミン的(報酬・快楽)幸福は悪?
劣化しやすいドーパミン的幸福は、種類によっては(酒,ギャンブルなど)依存症の危険性がありますが、
仕事の成功、スポーツでの勝利など、達成感を味わった時の幸福であり、人生には必要不可欠な幸福です。
ドーパミン的幸福は、他の2つ(セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福)の基礎の上に求めましょうというのが、樺沢紫苑先生の考え方です。
求める幸福には順番(優先順位)に気を付ける必要があり、健康や家庭を犠牲にしたドーパミン的幸福は、劣化も早く、人生の幸福にはつながらないというアドバイスです。
今年の漢字は「幸」
冒頭の話題。2023年の漢字は「税」でしたが、
第20位には「幸」がランクインしています。
どんな時代でも、幸せを感じられている人は必ずいます。
やはり、ゴールがある幸せになる訳ではなく、いつもの幸せに気付くかどうかなのだと、教えていただきました。
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もあります。ぜひ試し読みしてみて下さい。