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「精神科医が教える幸せの授業」樺沢 紫苑 著を読んで。◆読書感想文◆

2023年12月13日

スキマ時間に読めるビジネス書

 

>>精神科医が教える 幸せの授業(樺沢紫苑 著)

日本漢字能力検定協会が、2023年の漢字を「税」と発表しました。

"世相"を表す漢字、というコンセプトとはいえ…寂し過ぎます。

 

来年、自分の中では、今年の漢字は「幸」です!というような年にしたいです。

この本を読むと、簡単に誰でも"幸せ"になれると気づけます。しかも、科学的に

 

幸せの在り方を問う—「精神科医が教える幸せの授業」

 

この本は一言でいうと…

科学的に、幸せな人生を送る方法を教えてくれる本です。

 

厳密な意味で、「幸せになるための本」ではない、というのがこの本の面白さです。

「幸せになりたい」、「幸せになるためには・・・」と、

不幸せから幸せに変化するようなイメージを持っている方が多いですが、

幸せは見つけるもの、気づくもの、という概念だと教えてくれます。

 

「幸せの科学的な定義」 - 精神科医からの実践的アドバイス

そもそもの幸せの定義を知っていなければ、幸せは感じたり気づく事が出来ません。

脳科学的に、幸せとは?

セロトニン、オキシトシン、ドパミンといった「幸福物質」が体内に放出された状態

と定義され、心理学や神経科学の分野で広く研究されています。

これらの物質は、私たちの感情、行動、認知機能に深く関与しています。

 

◆ セロトニンは、健康や心の安定や満足感に関わるとされ、不足すると抑うつ状態や不安を引き起こすことがあります。

◆ オキシトシンは、「愛情ホルモン」とも呼ばれ、社会的な絆や信頼感を強化する効果があるとされています。

◆ ドーパミンは報酬や快楽、モチベーションに関係し、新しいことや目標達成への動機付けに影響を与えます。

 

幸せとは、これらの「脳内物質のバランスが良い状態」という事ができます。

  

「日々の小さな幸せを見つける」 - 樺沢紫苑先生が教える幸せへの第一歩

幸せの感情は、時間とともに劣化していきます。

セロトニン的(健康)幸福オキシトシン的(愛情)幸福に比べ、

ドーパミン的(報酬・快楽)幸福は、劣化するスピードが早く、満たされづらい性質があります。

ドーパミン的幸福を追い求め続けると、幸せが遠く難しいものと考えがちになってしまいます。

 

セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福は身近なところに存在し、日々の小さな気づきによって育まれます。

また、劣化しづらく、脳の記憶に蓄積されていきます。

幸福は壮大な目標を達成することだけではなく、日常の中で感じる小さな喜びの積み重ねにあるという視点です。

 

「幸福感の積み重ね」 - 長期的な人生の幸せを築くために

日常生活の中で幸せを見つけることができるようになったら、一日の終わりに、その日に感じた小さな幸せを振り返ります。

これは単純な習慣のように思えますが、この積み重ねが長い目で見たときに、人生全体の幸福感を形作ると樺沢紫苑先生は語ります。

▶ 今日1日で幸せだったことを見つける。

▶ それを、1週間続けてみる。1か月続けてみる。

▶ 1年、10年、50年と続ける事が出来れば、幸せな一生を送ることができるという訳です。

日々の中で幸せを見つけ、それを心に留めることが幸福への第一歩という考え方です。

 

ドーパミン的(報酬・快楽)幸福は悪?

劣化しやすいドーパミン的幸福は、種類によっては(酒,ギャンブルなど)依存症の危険性がありますが、

仕事の成功、スポーツでの勝利など、達成感を味わった時の幸福であり、人生には必要不可欠な幸福です。

 

ドーパミン的幸福は、他の2つ(セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福)の基礎の上に求めましょうというのが、樺沢紫苑先生の考え方です。

求める幸福には順番(優先順位)に気を付ける必要があり、健康や家庭を犠牲にしたドーパミン的幸福は、劣化も早く、人生の幸福にはつながらないというアドバイスです。

 

今年の漢字は「幸」

冒頭の話題。2023年の漢字は「税」でしたが、 

公益財団法人 日本漢字能力検定協会 今年の漢字®ページより

第20位には「幸」がランクインしています。 

どんな時代でも、幸せを感じられている人は必ずいます。

やはり、ゴールがある幸せになる訳ではなく、いつもの幸せに気付くかどうかなのだと、教えていただきました。

 

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もあります。ぜひ試し読みしてみて下さい。

 

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