この本は一言でいうと…
命のつながり・系譜、先人たちへの感謝を大切に、感謝を忘れないようにという意識を与えてくれる本です。
物語の背景やテーマ
この物語は、過去と現代をつなぐ深いメッセージを持っています。
時代の変遷とともに変わる人々の価値観、特に戦時中の選択とその影響を、現代の若者たちに伝える力があります。
特攻隊員のエピソードは、私たちが今日享受している平和の代償に光を当て、戦争の悲劇と人間性の複雑さを浮き彫りにしています。
異なる年代の読者が本をどう感じるか
読者の年代によって…10~20代の方は、恋愛小説として、
30~40代の人は、感謝しながら生きる事の重要性、
40~60代では、後輩へバトンをつなぐ準備、
戦争を経験されている方であれば、戦争の愚かさ・不条理さを伝えたい作品、
と、読み手によって、捉え方が全く違ってくる作品だと思います。
知覧特攻平和会館の記憶
私の高校の修学旅行は、九州一周でした。
その行程の中で、一番衝撃を受けたのが、知覧特攻平和会館でした。
この本の著者、汐見夏衛さんも、学校行事でここを訪れた際に衝撃的だったと、あとがきに記されています。
今の"当たり前"を作ってくれた、守ってくれた方
特攻隊員の一人が逃げ出すシーンがあるのですが、
「お前は生きて守れ」(俺は死んで守るから)
という切ない描写があり、
今の時代を平和に生きていけているのは、自分一人の力ではなく、
多くの犠牲、感謝すべき仕事のバトンをつないでもらっているからこその今日なんだと、
強く感じました。
To Do
『先人に対する感謝、後輩に正しいバトンをつなぐ意識』を大切にしようと思います。
12/8公開の映画も、早い段階で鑑賞する予定です。
12/8は、太平洋戦争が開戦した真珠湾攻撃の日であり、
主題歌を歌う福山雅治さんは、私と同じ、被爆二世であり・・・
冬にも戦争をテーマにした題材が出るのは、意義がある事だなと思います。
そのほか・・・
月光の夏という作品も、特攻隊員に関する書籍、映画として印象に残っています。
大好きな今井雅之さんの、THE WINDS OF GODも・・・。