
猫砂の材質には、鉱物系、紙系、おから系、木材系などの種類があります。
猫は泌尿器系の病気にかかりやすく、トイレ環境は、健康と密接したアイテムです。
子猫の頃、使い始めた材質にこだわる事も多いので、しっかり比較する方が無難です。
自然の砂に近い鉱物系と、安全性の高い木材系を比較しました。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、選択の際の参考にして下さい。
1.【比較結果】どっちがおすすめ?
まず結論としては、「鉱物系」を選ぶ方が無難です。
特に、子猫の場合、まずは"トイレ"で用を足すこと自体に慣れさせることが先決です。
鉱物の主体はベントナイトと呼ばれる物質で、自然界の砂に近い成分。
そのため、抵抗感なくトイレを使い始めてくれます。
2.おすすめ鉱物系猫砂

LION ニオイをとる砂

鼻をつまむ猫のイラスト。
どこかで1度は目にしたことがあると思います。超ロングセラー。
消臭力、固まり(吸水力)も良くお掃除がしやすいです。
猫砂が肉球の間に入るか入らないかの絶妙な大きさに仕上げてあります。
新東北化学工業 フォーキャットゴールド

防臭と共に、固まり方がしっかりしています。
砂の粒が小さめ(細かい)という特徴がゆえに、
しっかり砂かきをする子の場合、飛び散る量が気になるかもしれません。
でも、お値段がLIONのニオイをとる砂の2/3ほどで、お財布に優しいです。
3.鉱物系の猫砂は燃えるゴミ?

多くの自治体で、燃えるゴミ・可燃ごみとして処理していますが。
「お住いの自治体名 猫砂 ゴミ 分類」などで、検索してみて下さい。
江東区の場合

https://www.city.koto.lg.jp/388010/kurashi/gomi/kate/shigen/43455.html
ネコ砂は「燃やすごみ」
千葉市の場合

ペットのフン・猫砂は「可燃ごみ」
※ お住いの自治体HPでご確認ください。
4.木材系猫砂3種を比較

木材系猫砂の主な材料は、マツやヒノキです。
木材単独のものと、鉱物やおからを混ぜたものがあり、
尿が固まるタイプと、システムトイレ用の固まらないタイプとがあります。
さらに、トイレに流せるもの・流せないものという分類もあります。
バリエーションが豊富なので、鉱物系でトイレに慣れたら、
猫さんの好む材質を試してみるのも良いと思います。
アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ

粒の形状・大きさは鉱物系に近いので、猫があまり嫌がりません。
加えて、一般的に消臭能力は木材系の方が優れていると言われ、
鉱物系と、木材系の良い所を兼ねそろえた製品です。
常陸化工 トイレに流せる木製猫砂

主原料は様々な木材のおがくずですが、ヒノキの香りが人の嗅覚では心地よいです。
粒は比較的大きめで、硬さを気にする猫がいる事は否めません。
トイレに流せるタイプ。
どちらかというと"ヒト"側に優しい商品かも…。
ヒノキ ひのきとおからの流せる猫砂
主原料は、ヒノキと、おからのミックス。
口に入れたとしても、安全性は高い商品です。
吸水力・固まる力は少し弱めです。
おからが混ざると、鉱物系に比べて同じ体積でも半分くらいの重さになります。
猫砂が軽いと、お掃除がしやすいというメリットがあります。
5.鉱物系・木材系猫砂~比較表~
LION ニオイをとる砂 | 新東北化学工業 フォーキャットゴールド | アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ | 常陸化工 トイレに流せる木製猫砂 | ヒノキ ひのきとおから流せる猫砂 | |
原材料 | 鉱物系 | 鉱物系 | 木製 | 木製(おがくず) | ひのき廃材とおから |
粉じん | 舞いにくい | 肉球に付着しやすい | 少なめ | 粒ごと飛び散る可能性 | 舞いにくい |
消臭力 | 消臭・抗菌剤含有 | 消臭・抗菌剤含有 | 天然成分による消臭 | ヒノキの香り | ヒノキの香り |
吸収力 | 良 | 良 | 良 | 良 | あまり良くない |
粒の大きさ | 小さめ | 小さめ | 小さめ | 大粒 | まちまち |
コスパ | 優 | 良 | 優 | 可 | 良 |
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6.トイレの猫砂を食べるのが心配…
トイレの砂を食べる理由は?
猫砂を食べる理由には次のようなことが考えられます
- 健康上の問題や栄養不足ではなく、本能的な行動としての可能性
- 情報を得るための興味本位の行動
- 縄張り意識や他の猫とのコミュニケーションの一環
- 遊びの延長、ストレス解消や退屈の兆候
一般的には、猫砂を食べる行動は一時的なもので、
健康に深刻な影響を与えることはまれであると考えらえています。
猫砂の摂取が健康に与える影響は?
とはいえ、猫砂を食べる事による健康被害は無いものなのでしょうか?
- 砂は通過性が高く、消化管を通過して排出されることが多い
- 小さな砂粒が腸に詰まることは稀であり、大きな健康問題にはならない
- 猫砂の摂取が腸内のバランスに影響を与えることは少なく、消化不良や軽度の下痢は一時的なもの
- 場合によっては、大量の猫砂摂取が問題となることもありえるが、かなりレアケースである
安易に「大丈夫ですよ」とは言いづらいですが、数粒飲み込んだという程度であれば、大事に至ることは少ないようです。
猫砂の選び方と安全性
- 無香料の砂を選ぶ。まずは、人よりも猫ファーストで
- 粉じんが少ないものを選ぶ。肉球や呼吸器に刺激を与えないタイプの砂
- 砂の材質としては、天然素材のものがおすすめ
- 猫の個々の好みや習慣に合わせて選ぶことが重要。試行錯誤することも
- 砂の交換は定期的に行い、清潔な環境を保つ
- トイレ砂の配置場所やトイレの形状にも配慮が必要
といった事を意識しながら、色々と"試してみる"というのが良いと思います。