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高齢猫の夜鳴き ~原因、対策は? 認知症?老化?仕方ない?~

2022年7月31日

 

要約

高齢猫の夜鳴きの原因は、

▶病的なもの

▶脳の老化によるもの

▶周りからの刺激によるもの

▶ストレスによるもの

などが考えられます

病的なものは、薬や食事療法(サプリメント)によって改善が期待できるものもあります

食事、栄養学の介入によって、

認知機能の低下因子を軽減するアプローチの研究も試みられています

 

高齢猫の夜鳴き ~病的なもの~

病的なものが原因となる場合、"痛み"を伴っているものが考えられます。

 

ケア方法

  • 高血圧がみられる場合には、血圧をコントロールする薬を検討します
  • 甲状腺機能亢進症の場合は、抗甲状腺ホルモン薬の処方を検討します
  • 骨や関節からくる痛みには、鎮痛剤が処方される場合が多いです
    長期の連用は避けたいので、関節系のサプリメントを併用する場合もあります

"痛みと痒み"は脳の感じ方が似ています

耳そうじや爪切り、ブラッシングなど、美容的なケアも大切です

 

高齢猫の夜鳴き ~加齢、周りからの刺激によるもの~

「歳のせい」と、加齢の影響と判断する前に、先述の「病的なもの」の除外(否定)をしておくことが大切です

病的なものと、ストレス性のものが混在している場合も考えられます

  • 脳の老化(認知症様症状)
  • 周りからの刺激(明るいのがイヤ、明るくないとイヤ、静かがイヤ、静かじゃないとイヤ、など)

 

ケア方法

脳の老化そのものを食い止めるようなお薬は、まだ開発されていません

食事、栄養学の介入によって、認知機能の低下を軽減する研究が試みられています

脳は栄養源としてグルコース(糖)を主に使います

年齢を重ねるにつれて、脳は糖をエネルギー源として利用しづらくなります

そのため脳の細胞はエネルギー不足に陥り、ダメージを受けてしまいます

エネルギー不足にならないように、糖の代わりになるエネルギー源が研究されています

中鎖トリグリセリド(MCT)は、神経細胞へのエネルギー源となる可能性が示唆されています

 

★MCTの食餌療法は高齢犬において長期的な認知機能改善に影響を示す(高齢犬による研究)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20141643/

 

MCTパウダープラス

 

犬・猫用MCTオイル

 

 

高齢猫の夜鳴き ~ストレス・要求によるもの~

  • 空腹・・・何か食べたい
  • トイレの問題・・・片づけてほしい
  • 構ってほしい・・・撫でて

 

ケア方法

我が家の昔の保存画像を見返すと・・・ 

その時その時で、いろんな工夫をしていたのを思い出します。

 

食べ物の食器は"底上げ"

 

音が無いとイヤなのかな?と、ラジオをつけて部屋に置いてみたり・・・。

 

好みの床敷があれば使ってあげて (夏)

 

夜鳴き対策は無視に限るというような意見も目にしますが、

特に高齢猫の夜鳴きに対して、”無視”はデメリットしかないと感じます

 

夜一緒に寝てくれる"お友達"

  

【補足】

多少抵抗を感じられるかもしれませんが、抗不安剤や鎮静剤、睡眠導入剤を提案することもあります

※飼い主さんご自身の生活が破たんしかねない状況の場合

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