広告 治療 猫の慢性腎臓病

33猫の慢性腎臓病の治療~皮下点滴~

2024年12月20日

 

 

 

猫の慢性腎臓病の治療~皮下点滴~

猫の慢性腎臓病(CKD)では体内の水分や老廃物のバランスが崩れます。

こうした症状を緩和し、腎臓への負担を軽減するための治療法の一つが皮下点滴です。

皮下点滴は、特に体内の水分バランスを保つために使用されます。


皮下点滴の目的

腎臓病では尿の量が増えることで体内の水分が不足し、脱水症状を引き起こしやすくなります。

1. 水分補給

多尿や食欲不振によって不足する「水分」を補給し、脱水症状を改善します。

2. 老廃物の排出促進

体内の水分量を増やすことで、腎臓に蓄積する老廃物の排出を助けます。

3. 電解質バランスの調整

ナトリウムやカリウムなど、不足している電解質を補充し、体内のバランスを整える効果があります。

4. 腎臓の負担軽減

腎臓が体内の水分を濃縮する負担を減らし、腎機能をサポートします。


皮下点滴の効果

1. 脱水症状の改善

皮下点滴によって脱水が改善されることで、一時的な回復がみられる猫は多いです。

2. 老廃物排出の促進

体内の水分が増えることで、腎臓のろ過機能を助け、血中の毒素濃度を下げる効果があります。

3. 食欲や活動量の向上

脱水や毒素の蓄積が軽減されることで、猫の体調が改善し、食欲や活動量が増えます。


皮下点滴の頻度と量

点滴の頻度や量は猫の状態によって異なりますが、以下のような目安があります:

  • 軽度の脱水:週1~2回
  • 中等度の脱水:2~3日に1回
  • 重度の脱水:毎日または必要に応じて

獣医師が適切な頻度と量を指示しますので、指導に従いましょう。


自宅で皮下点滴を行うことについて

自宅での皮下点滴については、こちらの記事をご参照ください。


皮下点滴のメリットと限界

メリット

  • 自宅でも行える。
  • 猫への負担が比較的少ない。
  • 脱水や腎臓病による症状を緩和できる。

限界

  • 腎機能そのものを改善する治療ではない。
  • 点滴だけでは栄養素の補給はできない。
  • 他の治療法も組み合わせる必要がある。

まとめ

皮下点滴は、猫の慢性腎臓病の治療において欠かせない方法の一つです。

脱水症状を改善し、腎臓への負担を軽減する効果があります。

症状の緩和によって、生活の質向上に大きく貢献します。

 

 

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