猫さんが下痢をした際、
動物病院で処方される薬には「下痢止め」と「整腸剤」の2種類があります
それぞれの違いと、獣医師がどのように使い分けているのかをご紹介します
下痢止めと整腸剤の違い
下痢止め
下痢止めは、下痢の症状を一時的に抑えるための薬です。
腸の動きを一時的に抑制することで、下痢を止める効果があります。
速やかな症状の改善が期待できる一方で、下痢の原因そのものを治療するわけではありません。
短期間の使用が一般的です。
- 目的: 下痢の症状を一時的に抑える
- 効果: 腸の動きを抑えて下痢を止める
- 使用期間: 原則、短期間
- 即効性: 高め
- 副作用: 長期使用で便秘などの可能性
整腸剤
整腸剤は腸内の健康をサポートするための薬です。
腸内細菌のバランスを整えることで、腸の動きを正常に戻す効果があります。
整腸剤は、腸の環境を改善することで自然に下痢を治す手助けをします。
長期間の投与も可能で、根本的な問題解決にも役立つ可能性があります。
- 目的: 腸内環境を整える
- 効果: 腸内細菌のバランスを整え、腸の動きを正常に戻す
- 使用期間: 長期間も可
- 即効性: まずまず
- 副作用: 少なめ
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獣医師の使い分け
下痢止めは急な下痢の症状を抑えるための短期的な対策として、
整腸剤は腸内環境を整えるための長期的な対策として、使われます。
どちらの薬も獣医師の指示に従って正しく使うことが大切です。
- 急な下痢の場合: 下痢止めが処方されることが多いです。短期間で症状を抑え、猫が快適に過ごせるようにします。
- 慢性的な腸の問題や長期的なケアが必要な場合: 整腸剤が推奨されます。腸内環境を改善し、長期的に健康を維持するために使います。
整腸剤 | 下痢止め | |
---|---|---|
目的 | 腸内環境を整える | 下痢の症状を一時的に抑える |
効果 | 腸の動きを正常に戻す | 腸の動きを抑えて下痢を止める |
使用期間 | 長期間も可 | 原則短期間 |
即効性 | まずまず | 早め |
副作用 | 少なめ | 長期使用で便秘などの可能性 |