- 食事療法を勧められてサンプルをもらったけど、どれも食べてくれない
- 小袋サンプルなら食べてくれたけど、製品を買ったら、すぐに飽きてしまう
- 健康のためなのは理解できるけど、渋々食べている姿が可哀そう
- 「療法食以外を混ぜたら意味ない」って怒られてしまった
- 選択肢が少なくて続けるのはムリ
慢性腎臓病や尿石症、減量、アレルギーなどなど…
動物の医療では、薬で治す方法のほかに、食べ物を変えて治療・予防する食事療法がよく行われます。
でも、美味しく食べてくれないと、これでいいのだろうか?とココロが折れてしまいます。
特に猫さんは、高齢になればなるほど、食事療法を提案される事が多い慢性腎臓病と隣り合わせ。
もし現在、おうちの猫さんが、渋々、療法食を食べているのなら、"お茶パックを使った香り移し"を試していただきたいと思います。
療法食は総合栄養食ではありません
療法食のフードは、病気の悪化を防ぐために、栄養素の一部を制限したり、バランスに手を加えているフードです。
そのため、健康な猫に療法食を与え続ける事で、健康を損ねることがあります。
かかりつけの動物病院スタッフと相談しながら療法食はあげてください。
試していただきたい "お茶パックを使った香り移し"
猫さんの食欲を刺激する要素の第1関門は「嗅覚」です。
まず匂いを嗅いで口に入れて、食感やカタチ、硬さを確認し、最後に味を確認します。
用意するもの
- お茶パック
- かつおぶし、小魚、粉チーズなど(※好きな香りがする食べ物)
- タッパー
タッパーと、お茶パック、かつお節を用意します。
※かつお節に限らず、小魚、粉チーズ、猫さんの好きな香りのするもの(乾物)で色々試してみて下さい。
今回は、かつお節を使いました。
お茶パックの中に、かつお節を詰めます。
かつお節パックを作ります。
タッパーに1日量のフードを、かつお節パックと一緒に入れておきます。
※ドライフードの量は計って、いつも同じ量にしておくと、食べた量の変化がわかります。
ペットフード用の、デジタル計量スプーンも販売されています。
ターパーに蓋をして、丸1日寝かせておきます。
1日経つと・・・かつお節の香りがドライフードに移ります。
移るのは香りだけなので、食べ物の栄養素のバランスに影響はありません。