BUNの上昇↑ CREAは正常→

ポイント
BUNとCREA、どちらも上昇していれば、「腎障害」が起きていると考えます。
時々、「BUNは高いけど、CREAは基準値内」という結果が出ます。
「CREAは腎臓病以外では上昇しない」ので、腎臓以外の病気を考える必要があります。
腎臓病以外でBUNが上昇する原因
- 食後の採血・高たんぱく食
- 消化管内(胃・腸)での出血
- 発熱時
- ステロイド剤の投与時
- 筋肉に損傷がある時 など
「たんぱく質が多いフード」を食べている子は、BUNが高くなります。
「慢性腸炎」や「腸の腫瘍」など、「腸の中で出血が起こっている場合」にもBUNは上昇します。
体のどこかで「炎症」が起きているにも、BUNの上昇が見られることがあります。
腎臓病かどうかを確認するためには…
血液検査の項目(BUNやCREA)だけで腎臓病と判断しません。
体重の変化、食欲・飲水量の変化、脱水の有無・・・
そして確認検査として次に行うべきなのは、「尿検査」です。
「尿の濃さ(尿比重)の測定」が、初期の腎臓病の鑑別には非常に重要です。

まとめ
- BUNとCREA両方上昇していたら「腎機能の低下」が疑わしい
- BUNだけ上昇している場合は、「腎臓病以外の原因」も考える
- 腎臓病かどうかの追加検査で尿検査は必須