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~猫の慢性腎臓病サイン!~微小出血(血尿)を見つけておこう

2022年1月26日

ポイント

aim30による猫の慢性腎臓病の予防に期待が高まっています

  • aimは尿細管のお掃除係
     
  • 微細な尿結石は尿細管を傷つける
     
  • 尿中の出血を早めに見つける
     
  • 腎臓病の予防に役立つ
     
     

AIMは尿路の小さな傷を修復してくれている

尿路結石などでできた、軽度な尿路の傷を修復して、お掃除してくれているものが、AIMだと考えられています。

 

尿細管という尿の通り道が、修復できなくなると、慢性腎臓病が進行していきます。

 

血尿はどれでしょう?

こんなTweetをしました。

https://twitter.com/ZERO42596487/status/1647383611103133696?s=20

 

3頭の猫の尿。

見た目の色は、濃い・薄いはありますが、いずれも黄色。

 

では、答え合わせです

 

尿検査試験紙を使用します。

一番先の部分が潜血の検査。

緑色に変わるかどうかで判定します。

 

正解は・・・

「2」番と、「3」番が血尿でした。

 

 

見た目では血尿は判らない

見た目の色では、血尿かどうかの区別はできません・・・。

 

色の濃さは尿比重の違い

腎臓がしっかりと働いている尿は、濃い黄色の尿になります。

 

色の濃い薄いは?? 尿比重の違いです。

尿比重は、腎臓病の進行具合など、状態を知る大きな手がかりになります。

 

気にしておきたい"尿路結石"

若い時期に、軽度の急性腎臓病を引き起こす原因が尿路結石で、血尿によって見つかるケースが多いです。

 

猫で多い2種類の尿路結石

おうちの猫さんが尿路結石と診断されて、食事療法などのケアをしている、という飼い主さんは多いと思います。

  • ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)
     
  • シュウ酸カルシウム
     

猫さんの尿路結石の原因成分は、ほとんどがこの2つです。

まれに両方が原因という場合もあります。

 

ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)

主な原因は食べ物(フード)

食べている物によって、尿の酸性/アルカリ性(pH)が変わる。

ストラバイト結石は、アルカリ性の尿で大きくなる。

療法食によって尿を酸性にしてあげれば、結石が解けることもあり。

 

シュウ酸カルシウム

飲水量不足(濃すぎる尿)などが原因。

尿の酸性/アルカリ性(pH)は、酸性の場合が多い。

療法食によって結石が解けることはない。

 

 

膀胱炎が無くても血尿が出る?

  • 頻繁にトイレに出入りを繰り返す
     
  • トイレ以外で排尿
     
  • 陰部をしきりになめている
     

上記のような膀胱炎に特有の症状が無くて、健康診断の際に検査をしてみると、たまたま血尿(潜血)が見つかったという例も多いです。

 

かくれ血尿??

血尿=膀胱炎とはかぎりません。

尿は腎臓で作られて、膀胱に溜まった後に排尿されますが、腎臓から膀胱の間(尿管)や、膀胱から外陰部の間(尿道)での出血でも、血尿が出ます。

※尿道での出血の場合は、真っ赤な鮮血なのでわかりやすいと思います。

 

血尿の原因は・・・?

  • 尿路結石
     
  • 尿路感染症
     
  • 特発性膀胱炎
     

血尿が出るような尿路疾患、原因は、結石の場合や細菌などの感染症も考えられますが、猫の場合、"コレが!"という原因がわからない、『特発性膀胱炎』と診断される場合も多くあります。

 

微小の血尿を見つけておこう

微小出血を見つける方法

病院での尿検査

液体の状態で、病院にご持参いただく方法です。

【メリット】

  • 安価に検査ができます
     
  • 採血のような苦痛がありません
     
  • 検査だけでしたら、猫さんを連れていく必要がない場合もあります。
     

尿試験紙での検査と、尿沈渣物の検査と、両方行えます。

試験紙では潜血が無いのに、顕微鏡で観察すると赤血球がみえるという、ごくごく微細な血尿を見つけられる場合もあります。

 

尿中ヘモグロビンチェッカー(ロイヤルカナン)

人間用の潜血が調べられる尿検査試験紙は、医療用医薬品のため、薬局での販売に限られます。

 

動物用には、ロイヤルカナンのDライン(動物病院を通した流通システム)で販売されている、尿中ヘモグロビンチェッカーによって、モニタリング(経過観察)いる子も多いです。

Dライン流通制度に登録されている動物病院にご相談ください。

 

(補足)急性腎臓病と慢性腎臓病

急性腎臓病

ひと昔前は、急性腎臓病は、特にオス猫のペニスの先に、尿結石が引っかかり、排尿したいのに排尿できず、腎臓に尿が逆流して腎不全を起こす病気、という認識がありました。

完全な閉塞で尿が出ていない場合、対処が遅れると急死の可能性があります。

尿路閉塞(詰まっている)箇所をカテーテルで通してあげると、排尿ができるようになります。

腎臓は一時的にダメージを受けるものの、「治る」病気、という風に考えられていました。

 

慢性腎臓病

一方、慢性腎臓病は、加齢とともに、じわじわ腎臓が傷んでしまい、障害された腎臓は回復しないため、残った腎臓の機能に負担を掛けないような、ケアを行います。

 

急性腎臓病と慢性腎臓病は混合している

現在では、比較的若い年齢から、ごく軽度の急性腎臓病を繰り返すうちに、慢性腎臓病になっていっていると考えられています。

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