- 麻酔前検査の結果、ALP(アルカリフォスファターゼ)が高値だった
- PHOS(リン)が高値だった
- ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)が高値だった
麻酔前の血液検査は、
全身麻酔の際に影響が考えられる、肝臓や腎臓の機能に問題がないか、
あらかじめ把握しておくことを目的に行います。
不妊手術の麻酔前検査の場合、
問題がない事を確認する、というケースが多いのですが、
”基準値”から外れた結果が出る場合が多々あります。
よくあるケース3つについて解説します。
ALPの高値
ALP(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の高値
成長期の動物でよくみられるケースです。
ALPは、骨の成長の影響を受ける数値です。
そのため、成長期の段階では、
200U/L程度まで上昇しているケースも珍しくありません。
他の項目に異常が見られないことからも、
病的な高値とは考えにくい場合がほとんどです。
PHOSの高値
PHOS(リン)の高値
こちらも、成長期の動物でよくみられるケースです。
高齢動物で慢性腎臓病を患っている場合、
リンは5mg/dL以下に抑えたいものですが、
リンも、骨が成長の影響を受ける数値です。
成長期の段階では、何か症状が無い場合、
病的な高値とは考えにくい場合がほとんどです。
ALP、PHOSどちらも高値
成長期の段階では、
ALP、PHOSの両方が高値になることも珍しくありません。
とんでもない数値、他の項目に異常がない、症状が無い場合は、
病的な高値とは考えにくい場合がほとんどです。
ALTの高値
ALTのやや高値(200U/L以下)が見られた場合、
ALTは肝臓に何らかの刺激や衝撃が加わった場合、高値になります。
肝機能の数値…ALB,BUN,GLUに異常がない場合、何らかの症状が無い場合は、
発情の影響も考えられます。
発情に関わるホルモンは、肝臓を刺激してALTの上昇を促します。
肝機能が問題なければ、全身麻酔に関しては問題なく実施可能な場合が多いです。
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