スキマ時間に読めるビジネス書
私の読書は、気になった場所や、忘れたくない場所に、付箋や書き込みをどんどんしていくスタイル。読んだら感想をアウトプット。
アウトプットは、せっかく読んだ本の内容を忘れないようにする最善の方法です。
さて、今回は、AIM研究で有名な医師の宮崎徹先生と、著書バカの壁が450万部の大ベストセラー、医師で解剖学者の養老孟司先生の対談本「科学のカタチ」をご紹介します。
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この本は一言でいうと…
宮崎先生と養老先生が、最近の不思議に思っている事を語り合う本です。
その中で、科学的な疑問を解決していくための手段について考えていく・・・という内容の対談本です。
医師や科学者というと、"理系"脳の象徴のような…
計算や公式、型にはまって融通が利かないみたいな印象がありませんか?
日本人が理系・文系を意識し始めるのは受験を控えた高校生の頃。
著者のお二人は、学問としての文・理を意識する前の、少年期のように疑問の答えを考えます。
"検索"を使えば、すぐに答えがわかる時代になってきていますが、答えだけが知りたい訳ではなく、答えに至るプロセス、"素朴な疑問"にこだわる、
そんな科学者の対談を読む事ができます。
"誰か"のための研究という意識
『「なぜだろう」と興味が湧いたこと、好奇心をかき立てられたことに対して、心の赴くままにその答えを追い求めていくのが、本来の自然科学者のあるべき姿』だとおっしゃいます。
インパクトファクターという論文の価値、権威性を数値化する事、利害関係を考えながら研究するといった事に対する虚しさのようなものを、感じてらっしゃるのかな…と読み取りました。
有用性があるから研究ができる・・・でも、有用性があるか無いかは、やってみないと判らないのに。
自分の興味だけで研究費などを無駄にしてはいけないですし、通り道はなるべく避けたいという観点も、仕方ない部分があります。
宮崎先生は、東京大学を退職され、ご自身の研究所を運営されていますが、研究者としての個人的な興味と社会的な有用性をうまくバランスをとって、成果を出して頂きたいと思います。
読書前・後での変化
対談本は、なかなか自分に当てはめて、「明日からこうしよう」という変化には結びつけられない面があります。
日常、膨大な数の情報が手に入ってしまうからこそ、その研究にどんな思いが込められているのかなと、考える癖をつけておくと良いなと感じました。
個人的には、養老孟司さんの本や、メディアでの発言をほとんど存じ上げていなかったので、どんな方なのか、もう少し知りたくなりました。
お金があったら、本を買いなさい
本を読んで得た知識は誰にも盗られないよ
内容を忘れない読書法
せっかく読んでも、内容をすぐに忘れてしまったら勿体ない…。
読書は「運動」