広告 読書記録

『精神科医がすすめる これからの生き方図鑑 樺沢紫苑 著』を読んで ◆夏の読書感想文◆

2023年7月31日

 

スキマ時間に読めるビジネス書
私の読書。付箋と赤鉛筆は必須アイテム

 

最近、通勤時間はスマホを鞄にしまい、週に3-4冊くらいのペースで、読書を楽しんでいます。

私の場合、こういった記事を書くこと(アウトプット)を前提に読んでいるので、

気になった場所や、忘れたくない場所に、付箋や書き込みをどんどんしていくスタイルです。 

 

さて、今回は、精神科医で作家の樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さんの書かれた、

「精神科医がすすめる これからの生き方図鑑」をご紹介します。

 

この本は一言でいうと…

限られた時間(=人生)を、自分らしく生きていく方法を紹介している本です。

 

なんだか毎日、何をしたという訳ではなく、1日が終わってしまっている・・・とか、

ただ、与えられた指示をこなしているだけ、何かにチャレンジするハードルを越えられない

といった悩み・不安をお持ちの方に、本当にお奨めの1冊です。

 

本記事は、読書感想文キャンペーンで『奨励賞』をいただきました。

 

47個ものノウハウが、まるで福袋のように詰め込まれていますので、

その中から3つ、印象深いものを取り上げたいと思います。

 

  1. 「反対星人」と「チャレンジ星人」がいる
  2. 自己開示の返報性を意識
  3. ストレスの危険性についてのデータ

 

精神科医がすすめる これからの生き方図鑑 Kindle版

 

「反対星人」と「チャレンジ星人」

世の中には、「反対星人」と「チャレンジ星人」がいる。

その比率は、なんと「反対星人」が9。「チャレンジ星人」は1。

 

反対星人は、別名インプット星人とも言われ、

周りからの指示を受け取る事ばかりに慣れてしまったため、

受動的で、"前例"や"経験"を判断材料にします。

 

これに対して、チャレンジ星人は、別名アウトプット星人。 

自分で考えて判断・行動する能動型。

現状を踏まえ、未来予測まで行います。

試行錯誤しながら、新しい方法を見つけ出します。

 

たしかに、獣医師の世界で新しい治療法や、概念について議論される際、

何でもかんでも、まず"反対"という人の方が多いなという印象があります。

 

新しいものが常に良いという訳ではありません。

また、獣医学は、知見の積み重ね(ある意味伝統?)が重要な世界ですが、

とりあえず『常に長い物には巻かれておけ』みたいな生き方は自分らしくないなと感じました。

 

自分の感じたことや意見のアウトプットを、習慣化する!

  

自己開示の返報性

なんだか難しい心理学用語のように見えますが・・・要は、

人に名前を尋ねるときは先ずは自分から名乗る・・・みたいな(ちょっと違うか…)

相手のことを知りたかったら、自分のことを打ち明けてみようという、という法則です。

 

有意義な人生には、人とのつながりが必要です。※"数"は必要ではないと思います。

日本人は悩み事があっても、3人に1人は相談する人もいない。そんな社会です。

 

私の診療所は、猫の飼い主さんの割合が多く、犬:猫比は、1:9です。

犬の飼い主さんには、お散歩仲間さん、同じ犬種でのお友達グループなど、

相談相手がいらっしゃる場合が多いのですが、

猫の飼い主さんは、病気のことについて、一人で抱え込む方

SNSなどで夜中じゅう情報収集をされているような方が、

本当に多いのです。

 

「私はこうしてみたけど」とか、「だったらこうしてみたら」と、

自分は孤独ではないと感じさせてあげる事が必要だと、年々感じています。

 

自己開示、言語化によって、「孤城」から抜け出すお手伝いができるような存在になろう!

 

日常のストレスの危険性

樺沢先生の書籍やYouTubeでは、

"数字データ"を引用されている事が多く、

それが時にインパクト強すぎて、逆に笑ってしまう事も有ります。

 

日常のストレスの危険性について。

『通勤電車vs戦闘機のパイロット』

通勤電車のお客さんの方が、戦闘機のパイロットに比べて、

血圧・心拍数を比較すると通勤電車の方が高い・・・って。

 

根拠はあるんですか?データはあるんですか?みたいな声が聞こえてきそうですが、

BBCのニュースでも紹介されています。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4052861.stm

Commuters 'suffer extreme stress'

 

普段の生活の中で、どうしても避けられないストレスもありますが、

生活習慣の工夫によって避けられるストレスも多く、

「脳疲労」に陥らないような生活を心がけたいです。

 

具体的に私が始めたのが、

  • 集中仕事非集中仕事を行う時間、メリハリを意識
  • 隙間時間の過度なスマホチェックなど、情報の集めすぎに注意
  • 睡眠・入浴の改善で、質も時間も確保

 

もう一つ加えるとすると、"腹八分"

 

メンタルの健康維持。ストレス、脳疲労の"蓄積"に注意!

 

"これ生き" これからの生き方の参考書

私の両親は・・・

笑って過ごしても1日は24時間

イライラ怒って過ごしても1日は24時間

だったら、笑って過ごしましょう

と、幼少期から私に話していました。

 

学業や仕事の成功で得られる幸福よりも、

人から感謝される事で得られる幸福を大事に。

 

そんな育て方をしてくれたんだなと、

改めて両親に感謝します。

 

3~40代以上の方々に、おすすめの一冊だと思います。

精神科医がすすめる これからの生き方図鑑 樺沢紫苑

▶ TOPページへ戻る

-読書記録