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【猫のストラバイト経過観察】 Toletta(トレッタ)スマート猫トイレが便利 ~体重・尿量・排尿回数チェック~

 

  • 猫さんが頻繁にトイレに行って、おしっこを出せてない
  • ストラバイトって言われたけど、原因は?再発が多いと聞いたけど本当??
  • Toletta(トレッタ)なら、体重・尿量・排尿回数が毎日観察できる
  • 『ストラバイト』の療法食を食べてるけど、一生これ以外は食べさせちゃダメなの?

 

猫のストラバイト結石症とはどんな病気ですか?

猫のストラバイト結石症は、猫の尿路(腎臓→尿管→膀胱→尿道のどこか)に結晶が形成され、さらに、結晶が固まってしまうと結石ができてしまうという病気です。

猫の尿路に結晶や結石が形成されると尿の通り道が狭くなり、尿路閉塞や尿路感染症などの深刻な合併症を引き起こす可能性があります。

ストラバイト結石症の症状には、頻尿、排尿困難、血尿、トイレに出たり入ったりする行動、腹部の痛み、舐める行動の増加などがあります。

とくに尿路閉塞は緊急性の高い状態で、生命を落とす可能性もあります。

排尿に異常がみられる猫さんが来院した場合、尿検査や画像検査(超音波エコーやX線検査)を行って、ストラバイト結石の診断を確定させます。

治療には、

  • 細菌感染がみられる場合には抗菌薬、出血がみられる場合は止血剤、といった症状の管理のための薬物療法
  • 尿路結石の除去や解消をサポートするための食事療法
  • 完全な閉塞の場合には麻酔・鎮静下でのカテーテルによる導尿処置

などを組み合わせて行います。

 

尿検査の具体的な流れはこちらで解説しています。

 

再発は避けたい…徴候があれば早めに知りたい

尿路結石は派手な症状が無い場合でも、腎臓をじわじわと傷めてしまい、将来的に慢性腎臓病の原因になっていると考えられています。

 

年に1~2回の健康診断(血液検査)でも、早期の再発を見つけるのは難しく、日々のお家でのチェックが重要と考えます。

お家でもできるチェック項目は次の3つです。

  • 体重の変化(増・減)
  • 尿量の変化(増・減)
  • 排尿回数の変化(増・減)

 

 

猫のストラバイト結石症を予防するためには、定期的な健康チェック、適切な食事療法の提供、十分な水分の摂取、適切な排尿環境の提供、ストレスの軽減、適度な運動など・・・飼い主さんの注意とケアが欠かせません。

とはいえ、昼間はお家をお留守番になっていたり、毎日体重を測ったり、尿量を測ったり…という観察は、現実的に難しいです。

尿路閉塞で状態が悪くなっての来院は、飼い主さんが帰宅された後の夜間に発見されるケースも多いです。

体重や排尿の記録が自動的に可能な、スマートねこトイレを使用するメリットも大きいと感じます。トイレの変更を嫌がる猫さんも多いので、購入代金の返金制度(30日以内)があるのも安心です。(月額料金は対象外) 

食事やトイレなども利用しながら、ストラバイト結石症の予防に取り組みましょう。

毎日の体重・尿量・回数を記録。変化がわかる

 

猫のストラバイト結石の主な原因は何ですか?

猫のストラバイト結石症は、いくつかの原因が複合的に関係しています。

原因は「コレ!」という1つではなく、色々な原因が組み合わさって発症します。

 

猫のストラバイト結石の主な要因

  • 尿のpH:尿がアルカリ性(pHが高い)になると、ストラバイト結晶が形成されやすくなります
  • 尿中の成分:尿中のマグネシウム、リン酸塩の濃度が高い場合、結晶が集まり、結石が形成される可能性があります
  • 食ベもの:例えば、過剰なマグネシウムやリンを含む食べものは、リスクを高める可能性があります
  • 水分の摂取量:猫の水分摂取量が不十分な場合、尿が濃くなります。濃い尿は結晶の形成を促し、リスクを高めます
  • 飲み水の硬度:日本の水道水は、ほとんどの地域で軟水ですが、硬度が高い地域もあります

 

これらの要因が組み合わさることで、尿路内でストラバイト結晶が形成され、さらに結石にまでなる可能性があります。

ストラバイト結石症はその子その子によって原因の組み合わせが異なるので、個別の状態を評価して治療計画を立てることが重要です。

 

猫のストラバイト結石症において、食事療法が重要な理由は何ですか?

 

猫のストラバイト結石症において、食事療法が重要な理由は?

  • 尿のpHの調整:食事療法は、猫の尿のpHを適切に調整するために重要です。食事によって尿を酸性に保つための栄養素のバランスを提供し、結石形成のリスクを減らすサポートをします。
  • 結晶形成の制御:食事療法は、尿中のマグネシウム、アンモニウム、リン酸塩の濃度を適切に調整し、ストラバイト結石ケアをサポートします。
  • 水分摂取量の増加:食事療法は、猫の水分摂取量を増やし、尿が希釈され結石ケアをサポートします。特にドライフードが主食の場合、水分補給の重要性が高まります。
  • 再発予防ケア:結石が一度形成されると、再発のリスクが存在します。適切な食事療法を継続することによって、結石ケアをサポートします。

 

食事療法はストラバイト結石ケアのサポートにおいて中心的な役割を果たします。定期的に動物病院スタッフと相談の上、適切な栄養バランスを保ちながら食事療法を実施することが重要です。

猫の年齢、体重、健康状態などを考慮し、その子その子に合わせた食事プランを立てる事が必要です。

 

 

食事療法を継続させるコツ

  • フードの変更の段階的な導入:猫は新しい食事に慣れるまでに時間がかかる場合があります。今までのフードと新しいものを混ぜたり、徐々に切り替えることで、食事の変更をスムーズに進めることができます
  • 食事の一貫した供給:食事療法の成功には一貫性が不可欠です。食事の供給量や頻度を守る厳しさも、ストラバイト結石ケアのサポートになります
  • 定期的なモニタリング(尿検査):定期的な診察や尿検査も引き続き必要です。猫の状態チェックの面もありますし、良い検査結果が続くと、飼い主さんの食事療法に対するモチベーションも維持できます。

 

どうしても療法食を食べてくれない、食べていたけどすぐに飽きてしまう子には、次のような方法もお試しください。 

 

ストラバイト結石症の猫に適した食事とは具体的にどのようなものですか?

猫がストラバイト結石(結晶)を発症しやすいという事は古くから知られていて、各フードメーカは、リスク因子に配慮したフードを開発しています。

療法食に限らず、総合栄養食でもパッケージに『尿石症に配慮』と明記されているものも少なくありません(※)

※尿石症と同様の意味合いで、『下部尿路疾患』,『FLUTD』,『FUS』 という用語も、よく使用されます。

 

スペシフィック PHアシスト

 

 

 

ウエットフード、ドライフード、いずれの場合にも、しっかりと飲水量を確保することも重要です。

 

猫のストラバイト結石症で、食事療法中に他の食べ物を与えてはいけないのですか?

猫のストラバイト結石症の場合、食事療法の効果を最大限に引き出すためには、特定の栄養素の制限が必要です。

食事療法中に他の食べ物を与える場合、以下のポイントに留意する必要があります

食事療法中に他の食べ物を与える場合、留意するポイント

  • 給与品の制限:高マグネシウムやリンの含まれるおやつ、とくに人間の食べ物や加工品は避けるべきです。
  • サプリメントの使用:食事療法中には、サプリメントの使用にも注意が必要です。一部のサプリメントには、結石の形成に関与する成分が含まれている可能性がありますので、獣医師にご相談ください。
  • 動物病院スタッフとの相談:食事療法に関しては、動物病院スタッフの指示に従うことが最も重要です。猫の状態や特定の食材についての知識を持っており、最適な食事プランを提案します。積極的にアドバイスを受けるようにしましょう。

 

食事療法の継続に不安・疑問を感じたら…

猫のストラバイト結石症において、食事療法が重要な事は理解できました。

でも、『一生限られた食べ物だけを与えて下さい』という事が、本当に猫の幸せにつながるのでしょうか?

厳格な食事療法は必要なのでしょうか?

 

ストラバイト結石症において厳格な食事療法が必要ではないと主張する獣医師の意見が存在します。

以下に挙げるのは、意見の一部であり、個々の状況によって異なります。

  • 個体差がある:猫の尿路の健康や結石の形成には個体差があります。
    すべての猫が同じ食事療法を必要とするわけではありません。
    ストラバイト結石症を発症した猫でも、個別の評価や尿検査を通じて、その猫に適したケアを見つけることができます。
     
  • 多様な栄養素の摂取が重要:厳格な食事療法では、特定の栄養素の摂取量が制限されることがあります。
    しかし、猫の健康には多様な栄養素が必要です。
    一生涯にわたって制限された食事では、栄養面での不足が起こる可能性があります。
     
  • 精神的な満足感の重要性:猫は食事を楽しみにしています。
    食事の幸福感や満足感は、猫の生活の質にも影響を与えます。
    ストラバイト結石症の食事療法は、猫が好む食べ物や食事の多様性が制約されることがあります。
    食事の喜びを奪われることは、猫の幸福に影響を及ぼす可能性があります。
     
  • 対話的な関係の重要性:飼い主と猫の関係は対話と信頼に基づいています。
    厳格な食事療法を守ることは、飼い主と猫の関係に緊張をもたらす場合があります。
    獣医師は猫の健康を最優先に考える中で、飼い主の意見やライフスタイルを尊重する必要があります。
     
  • 症状の進行やリスクの評価が重要:ストラバイト結石症の症状やリスクの程度は個体によって異なります。
    一部の猫は軽度の症状しか示さず、リスクも低い場合があります。
    このような状況では、厳格な食事療法を必要としないか、より柔軟なアプローチが取られる場合があります。

 

最終的な結論は、個々の猫の状態と獣医師のアドバイスによって異なります。

ストラバイト結石症の食事療法は一般的に推奨されますが、厳格さや継続性には個体差があります。

獣医師とのオープンな対話を通じて、飼い主さんと獣医師が最適なアプローチを見つけることが重要です。

 

 

毎日の体重・尿量・回数を記録。変化がわかる

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