~健康診断キャンペーンを利用してはいけない時~

ウエルネス

血液検査は解釈方法が大切

先日Twitterで、検査結果がとんでもない数字だった猫さんでも、

1年以上健やかに生活している子もいますよ、

という記事をupしました。

腎機能検査に用いるBUNやクレアチニン(Cre)、

早期の腎臓病を検出するSDMAの検査。

目を覆いたくなるような数字が並んでいます。

 

実はこの検査、本当は動物病院が行うべきではない方法

という補足を付け加えました。

検査の項目に問題がある訳ではなく・・・

 

理由は、“健康診断ではない”健康診断セットだからです。

健康診断セットとは?

そもそもの話ですが…見た目が健康で、

病気の症状がない子に対して行うのが、

“健康診断です”

 

(人間の)人間ドックや健診の場合も、

症状がある場合は、

必ず診療を受けていただくのが大原則です。

 

動物の医療現場では、

保険診療と自由診療の区別がないため、

健診の検査について、

症状がある子とない子が混在します。

 

動物の検査を受注する会社は何社かありますが、

検査項目を”健康診断セット”とパッケージにして、

費用を抑えるキャンペーンを行います。

 

同じ項目数の検査を依頼する場合、

”健診セット”の方がコストを抑えられます。

 

飼い主さんの費用負担も抑えられるので、

パッケージで外注検査することが多いのですが、

症状がある病気を疑う検査を健診セットで依頼すると、

大きな問題が生じてしまいます。

 

健診データの信頼性

例えば・・・

健康診断を啓蒙するデータで、

5頭に3頭に異常値が見られますというデータは、

健康診断を受けた子のうち、というデータではなく、

病気を疑って検査された個体数も含まれてしまいます。

 

費用を抑えられるので、

健康診断パッケージで検査したいのですが、

健診の目的の一つでもある、

罹患率などのデータを判断する疫学調査の、

邪魔をしてしまう原因となります。

 

【ジレンマ】

飼い主さんの費用負担を抑えたいという部分と、

学問的な意味では不適切な方法という、

板挟み・ジレンマを感じつつ、

広い視野で得られるメリットを考えて、

外注検査を利用したいと思います。

 

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