【おすすめ?】猫の病気で動物病院が提案するサプリって、どんなもの?(獣医師執筆)

療法食・サプリ

医薬品ではなく、サプリメントを奨める病院って、どうなの?

動物病院でお薬ではなく、サプリメントを奨められました。

治療にサプリメントを積極的に使う事のメリット・デメリットは何ですか?

原則、医薬品で治療するのがセオリーだと思います。

ただし、有効な治療薬が無い場合や、再発予防のために、

サプリメントを選択肢の一つとして提示する場合もあります。

💊サプリメントのメリットは・・・

  • 重大な副作用が少ない(過剰摂取には注意)
  • ネット販売など、手に入れやすい
  • 効果を実感できるものもある

 

💊サプリメントのデメリットは・・・

  • 効果が不明(医薬品として承認されるレベルのデータを出していない)
  • 医薬品に比べ、高価なものが多い
  • 効果を実感できない場合がある

 

動物病院でお奨めするサプリメントの特徴は何ですか?

獣医療の分野では、毎月毎月、新しいサプリメントが新発売されています。

1年も経たないうちに、すぐに消えていくサプリもありますが、

10年、20年と、ロングセラーなサプリメントもあります。

名前を聞いただけで、そのサプリの特徴が言えるような商品は、

選択肢に挙げやすいと感じます。

猫用に販売されているロングセラーなサプリメント

口内炎の緩和に

口内炎用に提案されるロングセラーなサプリメント

森乳サンワールドの、ラクトフェリ

森乳の乳製品に対する技術は、

獣医療界では一目置かれる存在です。

動物園で人工飼育されるミルクを、

どんな動物用にも作っちゃうんです

ラクトフェリ(森乳サンワールド)

主成分ラクトフェリンは、ウイルスや細菌の増殖を抑える働きがあります。

猫に与えやすい粉末状のサプリです。

抗菌剤(抗生物質)を延々と続けることが不安な場合、選択肢の一つになります。

 

腎疾患に

腎疾患用には、吸着剤がよく利用されます。

腎臓病に対しては、

色々な角度からアプローチしているので、

病状にあったものを、

獣医師と相談していただいた方が無難です。

ネフガードは、老廃物(窒素化合物)の吸着に利用されるサプリメントです。

 

ネフガード(顆粒・粒)

血液中にたまる老廃物を、活性炭を利用して吸着し、便で排泄させるサプリメント。

活性炭は、日本では古くから使われていて、歴史が長い製品ですが、

欧米では、活性炭はあまり利用されなくなってます。

その他の、吸着剤については、

☟こちらをご覧くださいませ。

膀胱炎に

膀胱炎の治療に、食事療法と共にサプリメントが提案されることがあります。

最近では、膀胱の粘膜の修復を促すグルコサミンや、

尿のpHを調節するクランベリーの抽出物が多用されています。

尿路系へ働きかけるロングセラーサプリは、

ゼンラーゼU-CATという商品があります。

 

ゼンラーゼU-CAT

有機酸フマル酸が、尿pHの調節に役立ちます。

小粒のタブレットですが、チーズ味なのであまり嫌々食べている感じはありません。

砕いて粉々にしても大丈夫です。

☟近年研究され登場した、新しめのサプリ(尿路疾患用)はこちら

★膀胱の健康維持サプリにグルコサミンが利用されるワケ★

 

関節疾患に

関節系のサプリは、かつては大型犬用に販売されていましたが、

スコティッシュホールドやマンチカンなど、関節疾患をもつ猫が増えたこともあり、

色々な選択肢が増えています。

☟そんな中、ロングセラーな関節系サプリはプロモーションカプセル

 

猫さんのサプリは、できれば錠剤ではなく粉か液体が良いと思います。

粒のままパクパク食べてくれるのならよいのですが、

飼い主さんが猫の口を開けて粒を入れる…

これを毎日続けるのは、

ココロが折れる事が多いと思います…。

プロモーションカプセル

グルコサミンとコラーゲンで軟骨生成に役立ちます。

まぐろ味で、猫さんがほとんど嫌がりません。

カプセルから出してもOK。

ウエットフードや、ちゅーるに混ぜてあげられます。

関節疾患は、長期にわたって痛み止めを使用せざるを得ない場合もありますが、

鎮痛剤を延々と続けることが不安な場合、選択肢の一つになります。

 

慢性的な軟便・下痢に

特に若齢の猫さん。

比較的地味な下痢(軟便)が続く場合があります。

腸活の一環として、乳酸菌や食物繊維を利用する場合があります。

ロングセラーな製品にマイトマックス・スーパーがあります。

 

マイトマックス・スーパー

胃酸で分解されない、腸にしっかりと届くペディオコッカス菌。

カプセルタイプなので、ウエットフードやちゅーるに混ぜられます。

猫さんにも与えやすいです。

熱に強いため温めたフードに混ぜることも可能です。常温保存も可。

 

肝臓の保護・再生に

猫の肝臓病の内科的なケアは、

選択肢が少なく、なかなか難しく感じています。

猫の肝臓は、ヒトや犬と働き方が違うので、

「効く薬」があまりありません。

修復を促す成分として「SAMe(サミー)」という物質が、

昔からよく利用されています。

 

サイペット リバガード

肝機能を維持する成分としてSAMe配合。海外では医薬品での実績があります。

粒状のサプリで、猫さんには難しいかもしれませんが、砕いて粉状にすることもできます。

猫はタウリンが不足しがち。タウリンは胆汁酸の分泌を促し、肝臓の働きを助けます。

 

アンチエイジング系

何に良いの?と言われると、苦笑いですが…。

EPAやDHAは、全身を巡る血管、血液の健康維持に役立ちます。

 

高濃度DHA&EPAケア

青魚の成分として有名なDHAとEPA。

ソフトカプセルで、そのまま食べてくれれば良いですが、

はさみでカプセルを開けて、

液状の中身をウェットフードに混ぜることも可能です。

酸化しやすいので、カプセルを開けたらなるべく早めに摂取してほしいです。

 

まとめ

動物用のサプリメントを選ぶ基準として、

古くから生き残っているロングセラー商品は安心してお奨めできます。

  

次々と動物用のサプリメントが、製品化されていますが、

人知れず消えていくサプリメントも数多くあります。

10年、20年と生き残っているサプリメントは、

飼い主さんからも、獣医師からも、

信頼を勝ち得ているのだと思います。

 

筆者プロフィール

ZEROどうぶつクリニック

院長・獣医師 山本 健二

プロフィール

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小さな動物診療所を開業しています🐾

得意な仕事は、猫さんの避妊去勢手術です。
不妊手術は特別な技術・能力ではなく、
基本に忠実に、切る・結ぶ・縫うという“地味”な手術です。

18年間で15000頭以上の手術を担当させて頂きました。
一生に一回の手術だから安全に丁寧に。
猫さんが元気に退院していく時が一番嬉しい時間です。

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